「東日本大震災」という大きな災害から6年が経ちました。被災者たちは「心の復興」を望んでいますが、果たしてその進捗はどうなっているのでしょうか。最近の自然災害に対して、公的な復興計画が立てられ、被災地の復旧・復興を超えて、地域が自立的に発展していける「創造的復興」を目指しています。しかし、このような構想が実際にどのように実現され、どのように実現されていないのかは、東日本大震災の現実的な過程から見て取ることができます。この経験から得られた教訓を基に、将来的な巨大複合災害に対する防災・減災・縮災の課題と展望を論じた29本の論考を集めた「モノグラフ」が、第2弾として発売されました。この本を通じて、実際の復興の様子に迫ることができます。